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タイトル名 |
コクーン |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2005-08-20 12:20:13 |
変更日時 |
2005-08-20 12:20:13 |
レビュー内容 |
この手の作品はもう趣味の問題でしょう。
特に私は友好的な宇宙人ものが好きみたいで、
おまけにピーターパン症候群なところがあるので、
こういう老人たちが主役といっても現実逃避方ファンタジーに、
答えの出ない哲学を掛け合わされると無条件降伏(笑)してしまいます。
「未知との遭遇」老人編といってもいいラストは、
全く切り口が新しく面白くて見入ってしまいました。
異性人に誘われ(よく考えれば催眠術で惑わされた集団誘拐とも取れるが)
選ばれたというより自分らで選んで乗った船はまるで(ノアの箱舟)で、
危ない宗教団体のようなんですが・・私は乗船しそう(苦笑)
妻が死に身寄りのない老人が仲間とともに船に乗らない。
普通は孫のいる老人こそがこの世(という言い方をすれば哲学的なSFになるけど)に
いなくてはならないはずなんです。
地球で現存する人間がこの世とすれば、宇宙は永遠であり帰れないからあの世かもしれない。
そういう見方で見てゆけば老人たちの行動やセリフに意味があったり、
なかったりする(一時の感情)もので面白いものがある。
孫のいる老人が釣りをしながら孫に別れを言うこのあたりもうまいし、
みんなに別れを告げる地球に残るひとりぼっちの老人も味わい深い。
初めのほうで若返る老人たちにラストは読め、
そんな年になってもういいんじゃあないかと思っていたし、
自然に逆らうようなことはしないほうがいいと観ていたんですが、
それは建前かもしれないのです。
もし自分が今80歳ならどうでしょうか?
90歳なら?目の前で奇跡が起きて永遠の命を手に入れられるのなら?
それはその年にならないとわからないだろうと登場人物のセリフの違いで考えます。
観る人の家庭環境や年にも左右されますが、
色んな考え方が用意されているのでどれも否定はできないのです。
集団心理というか、何人かが賛同すれば船はいっぱいになるのです。
だから逆に仲間がいなくなっても地球に残る老人に涙しました。
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