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タイトル名 |
エビータ(1996) |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2006-05-28 14:41:38 |
変更日時 |
2006-05-28 14:41:38 |
レビュー内容 |
歌ばかりなんだろうなぁ・・と覚悟はしていましたが、
本当にほとんど歌です。
ミュージカルは突然歌いだすから苦手。
演出にだけ没頭しようと努力。
ところが大作だけあってもうほとんどがアップかロングの演出・・
途中からなんか「ドクトル・ジバゴ」を観ているような感じ。
成り上がり映画としては「エリザベス」のような凄みのある作風が好き。
しかしそんな男まさりな主人公でもなく、
女であることでのし上がっていくさまは、
内容は全然違うんですが「SAYURI」を思い出しました。
いやぁ私はSAYURIのほうがよかったですが・・
エビータを観てて応援するとか共感するとかの感情が湧かないもの。
それぞれの役者はよかったし歌もそこそこうまいんだけれど、
やはりほとんど歌のセリフだとかなり違和感がありました。
ミュージカルでもセリフが時々あるのが普通なのですが、
これはもうほとんど歌いっぱなし。
泣きながら歌われるより少しですがスピーチの時のほうが感動しました。
前半セリフ半分で後半歌半分でもよかったのでは?
特に演説のシーンなどはセリフで聞きたかったです。
マドンナは黒髪の若かりし頃のほうがよいです。
ジョナサン・プライスは本当にどの作品でもこういう役ですね。
好きな俳優のひとりなんですが・・
今回も自信なさそうで根本的にはよい人役を無難にこなしています。
意外とマドンナとは合っていました。
アントニオ・バンデラスはこんなに歌がうまかったんですね。
彼も濃いですが好きな俳優です。
ちょっと力が入りすぎた気がしましたがミュージカル口調だからかな。
彼の役がよくわからないのですが、
語り部でもあるし大衆の映し絵のようでもあるし・・
最初のふたつの時代のお葬式が鍵なのですが、
ここをもう一度最後に持ってくるのはくどいかな?
私はもう一度もってきたほうが感情移入はしやすいと思いました。
アルゼンチンという国もカトリックなんでしたね。
政治的な背景や宗教もよくわかっていると楽しめたと思います。
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