|
タイトル名 |
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2004-03-02 03:21:47 |
変更日時 |
2004-03-02 03:21:47 |
レビュー内容 |
アカデミー賞11部門おめでとう!近年の受賞作では、 特に良い映画でした。受賞した映画を素直に楽しく見られる のは、本当に久しぶりというか珍しい。それほど当たり前。
特にSF部門(定義が定かではないが、SF部門に入る)は、 長いこと評価されなくて、取っても撮影賞どまり・・ 作品、監督が評価されるSFはなかったのでは?脚本の素晴らしさ ですねこれは。この素晴らしい原作を脚本にし、映画が見せる ことを可能にした。観客は読んでいるのではなく、感じなければ いけない。空想、逸話、このジャンルで痛さや辛さも感じられ、 本筋の御伽噺で終わらせる品の良さ。
特に好きなスメアゴルで始まり(彼こそこのお話の言いたかった事を表すキャラでは?)指輪の結末も彼で終わる。私は原作も読んではないのですが、自己との戦いにつきるのではないのでしょうか?自分探しの旅というテーマはありきたりですが、このような物語になれば感情移入もでき、痛さや辛さ悲しみまで伝わります。 登場人物(キャラ)は架空ですが、誰の心にでも潜み、あるいは 力になるから共感できる。
二番目に好きなのが、サムです。 サムが語りだすと何か違う。情のあるキャラですね。 スメアゴルが現実的な自己だとすれば、サムはファンタジー そのものの優しい犠牲的な空想のキャラなのかも。 それが人間くさいからまた逆にいい。
RPG的な面白さという点では、同時に別の場所で戦闘や旅が展開されていく。これは小説で昔からよくあり、本を閉じ栞を挟み明日の楽しみに置いておく。それがいっぺんに見られる贅沢。
悪魔の塔が崩れるシーンでは、思わず拍手をしたくなった。 終わったあと、また1が見たくなった。もとの場所に帰りたく なった。1、2、3の間に10年くらい過ぎてる気がした。
今回も戦闘シーンがやはり苦手な中世っぽくて心配でしたが、 2のように古臭くなく飛んでいた。飛びすぎ・・だから、 面白かった。あのくらい飛んでないと。マンモスや鳥?が、 画面一面の人間を踏み進む。そして真っ白な古城の優美さ。 ファンタジーもおおいに楽しめ娯楽映画としても楽しい。 |
|
アルメイダ さんの 最近のクチコミ・感想
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還のレビュー一覧を見る
|