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タイトル名 |
天使の涙 |
レビュワー |
アルメイダさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2004-09-06 07:25:31 |
変更日時 |
2004-09-06 07:25:31 |
レビュー内容 |
「恋する惑星」と比べると、まだわかりやすい作りですが、 全体にはよ~くわからない世界でした。でもカメラワークが まだこちらの方が見やすく(広角レンズ多用は引いたが) セリフも説得力あったと思う。 減点は殺し屋のからみ。理解しようと2回見ても、 どうも殺し屋には見えず石田純一みたいだ・・ 「恋する惑星」では、2幕目がよく1幕の金城はいらないと思ってた。 それは不可解すぎた脚本と酔ういじりすぎた映像によるもの。 それがこちらの「天使の涙」では、殺し屋はいらない。 金城のほうがよくなってる。前回不満だった1幕目と2幕目の繋がり。 これが今回では無理やり頭と終わりに繋げているし、 ただしでもこの5人をリンクさせるのは違和感あり。 主体を宿屋に持ってきた時がよい。 特に良かったのが居酒屋のからみと8mmビデオ。 噂には聞いていたが、本当にこの映画の演技が金城武のベストでは? まだ全作見てはいないのだが・・・あの演技は「恋する惑星」の ストーカー女の浮遊感でもある。ハリウッドではこういう役が はまる一人に、ブラッド・ピットがいることを思い出した。 殺し屋の男は世界は違うが、(なるがまま)であり、 女3人は(なすがまま)と、女の方がしっかり意思を持つ、 そして口の利けない宿屋の息子はというと、中性的にどちらも持つ。 その存在が、濃い救いようのない映画を癒し映画にさえ変えている。 セリフのない分の浮遊感と本音の表情、淡々とした語りもまたセリフのうち。 殺し屋をもっとうまく描けてたらなぁ・・満点なんだけど。
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