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タイトル名 |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 |
レビュワー |
虚学図書之介さん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2004-06-29 01:11:44 |
変更日時 |
2004-06-29 01:15:09 |
レビュー内容 |
原作未読です。が、ハリーがカッコ悪い。これはかなり致命的です。で、どうしてハリーが魅力的に見えないかと考えるに、全体の構造が勧善懲悪だからなのでしょう。ハリーには影がない。完全無欠の「選ばれた人」であって、その点で「穢れた血」という背景を持ちながらも、けなげな努力家であるハーマイオニーや、ボンクラながらも勇気のあるロンよりも人物的な魅力がない。また、ハリーはホグワーツの外では養父にすら頭の上がらない(あるいは上げない)小利口な態度をとるのに、自分を無条件に認めてくれる学院では人が変わったように活躍する。…内弁慶は格好良くないと思うのです。しかもそのことについて彼は自覚がない。いくら子供向けだといってもこれはちょっと…。あと、最後のシーンはそれまでに森の番人が校内の人気者であることを十分に描写しておかないと、とってつけたみたいでいただけません。ほかにもちらほらとちぐはぐな印象を受ける個所があります。原作か、あるいはシナリオに問題があるのでしょう。しかしながら、とにもかくにも学院のセットだけは圧巻。 |
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