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タイトル名 |
こうのとり、たちずさんで |
レビュワー |
もっつぁれらさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2012-07-08 19:09:39 |
変更日時 |
2012-07-09 00:55:37 |
レビュー内容 |
国境によって人間の運命が変えられてしまうという事は、島国日本に住む我々にとっては夢物語のようで、にわかに信じ難い出来事のように思えますが、映画の中で起きていることは紛れもなく実際に現実に起きている事なのでしょう。 男女が一つになるという生命の本質に関わることが、国同士の諍いの具現である国境によって妨げられてしまう。こんな事があっていいわけがなく、他にどんな不幸がこの世にあるのだろうかと考えてしまいます。 川を挟んだ結婚式は平和の来訪の諦観の念、新郎新婦が再び出会う事を絶望視してのものなのでしょうか? 互いに連絡を取れずにいるにもかかわらず、一年の同じ日にしかも時間まで合わせて川岸で再会するなんて、渡り鳥が海を渡るとか、魚が生まれた川に戻るとかのような、何か神秘的な印象さえ感じます。 このレビューを書いているのが7月8日。前日が七夕だったということもあり、織姫と彦星の物語を連想せずにはいられませんが、バルカン諸国で現実に起きているこの物語はロマンティックのロの字もないほどに厳しく切ないものでした。 |
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