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タイトル名 |
白鳥の死 |
レビュワー |
もっつぁれらさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-01-27 23:02:49 |
変更日時 |
2014-01-27 23:02:49 |
レビュー内容 |
描かれているテーマがとても良く、教訓じみた話にする意図があるのかわかりませんが、ちょっと心に刺さってくるものがありました。 一番目を引いたのが人物描写で、特に子供の描き方に卓越したものを感じたのですが、同世代の子供同士の会話や親子のやりとりのシーンでは、女の子特有の少し大人びた感じで描いている一方で、地下に走って逃げたシーンではただのネズミに怖がる場面もあったりと、一面的でない見方で描いていたように思え、また、噂が広まった先で(噂が広まっていく時の描写が良い)手紙を書いて本人に送りつけるという全く意味のない馬鹿げた行為をする大人がいるのに対し、真実を正直に打ち明ける子供という対比も印象的に感じました。 真実を知って最初は怒った先生も、最後にはちゃんと良識ある大人としてエンディングを迎えるというのがとても感動的で、それまで主人公のローズから「母さん」と慕われていた女性があっさりバレエを辞めて結婚してしまった事もあってか、何か子供の時の道徳の授業で感じた感覚が舞い戻ってくるような思いがしました。 また、古いフィルムだったのでよく見えない個所があったものの、地下に逃げ込むシーンの暗闇の雰囲気や奈落の底を駆け抜けるローズを捉える横移動のカメラ、そして子供の目線を意識した低い位置からのショットなど、撮影に関しても良い出来栄えであったと思いました。 |
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