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タイトル名 |
果てなき船路 |
レビュワー |
もっつぁれらさん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2014-07-20 13:03:39 |
変更日時 |
2014-07-20 13:03:39 |
レビュー内容 |
出港するまでが長い。沖に出てからの激しい嵐は確かに迫力があって目を見張るものがありますが、そのすぐ後の病人を看病するシーンもこれまたやたらと長い。 停泊している時は船上からの主観ショットなどで状況を提示するなどといった工夫もなく、ただ街からの喧騒を聞かせるのみという安易な方法に逃げていた感があり、話に面白味がないばかりか、話が一向に進まず、全体を通して退屈極まりない印象のみの映画だったと思いました。 また、空から襲われるのはいいとして、敵機を画面上に一度も見せないのは不自然極まりないですし、受けた銃弾の間隔が狭すぎるのも空から撃ってきたようにはとても見えずリアリティを欠いているために当然迫力なんぞは皆無であり、船が爆破されるかもしれないというスリルは海中のプランクトンほども感じられなかったのが痛い。何のために爆薬を積んでいるのか?? 上陸しても、ローポジションを多用するカメラワークや濡れた石畳ばかりが前面に出るのみで、酒場でもジョン・ウェイン扮するオルセンを陥れようとする意図は場の雰囲気から察してあげられることは出来るものの、脚本の拙さ故なのか、その場に張り詰めるはずの緊張感も限りなくゼロに近い弛緩した雰囲気のみが記憶に残ってしまいます。 何故、ジョン・ウェインの見せ場を後半にしか出さなかったのか?何故、ジョン・フォードがこんな駄作を作ったのか? いくら考えても自分にはわかりません。 |
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