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タイトル名 |
屋根の上のバイオリン弾き |
レビュワー |
とらやさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2011-10-02 09:39:16 |
変更日時 |
2011-10-02 09:43:47 |
レビュー内容 |
登場人物が今の素直な気持ちや高ぶる感情を歌い踊る。生きる希望や喜びを歌い踊る素晴らしいミュージカルです。長女の結婚式での”サンライズ・サンセット”やトポルと妻が愛を確認し合う歌など、この映画には感動的な歌が沢山あります。極めて閉鎖的な伝統に縛られながらも、娘たちの幸せを願う父親を演じるトポルの見事な演技も感動的です。
「わしらはみんな屋根の上のバイオリン弾きだ。なぜそんな危険なところにいるのか。そこから落ちないようするのが”伝統”だ」。ユダヤ人である彼らの置かれている状況と歴史を屋根の上のバイオリン弾きに例えた冒頭のトポルの語りは、最後まで見た後に見直すと言いたかったことが分かるような気がします。
先祖代々、それでも彼らは屋根の上でバイオリンを弾き続けてきた。最後は彼らが集まって暮らす小さな村を追われ、世界中に散り散りになっていく。そして今も彼らは世界中でバイオリンを弾き続けているということなのだろう。非常に重いテーマを含んだ作品ですが、重さを感じさせない。彼らの生き様を素晴らしいユーモアの精神と歌で表現した人生賛歌でした。 |
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