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タイトル名 |
コンパートメントNo.6 |
レビュワー |
とらやさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2024-12-05 17:23:45 |
変更日時 |
2024-12-05 17:25:37 |
レビュー内容 |
ロシアに留学中のフィンランド人女性の、広大なロシアの北の最果てのような場所へ向かう一人旅。 インテリ男女が揃う冒頭のホームパーティとは対照的な、列車の客室に乗り合わせた無作法なロシア人労働者の男。 恐らく彼女がこれまでに関わることがなかったような男。 狭い客室で時を共にすることで少しずつその距離を縮めていくロードムービー。 ほとんど何も起こらない。唯一のアクシデントと言えばビデオカメラを盗まれたことくらいか。 旅先で出会った男と女ですが、2人の関係に劇的な変化が起こることはなく、一線を越えることも無い。 しかし最初は全く笑顔の無かった2人の表情が中盤あたりから少しずつ和らいでいく。 人生、うまくいかない一時期もあれば淋しさや人恋しさを感じる時もある。 そんなことを感じさせる旅の風景。極寒の厳しい気候とどこかくすんだような作品の色が印象的。 しかし一人で旅に出ることになってしまった彼女にとって、この先の人生を歩んでいくためのいいリセットの旅になったはず。 荒涼とした旅の目的の地で子供のようにはしゃぎ合う2人と、ラストの似顔絵を見つめる彼女のいい笑顔がそれを物語っています。 |
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