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タイトル名 |
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け |
レビュワー |
とらやさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2008-11-25 11:32:04 |
変更日時 |
2008-11-25 18:48:07 |
レビュー内容 |
これをシリーズ最高傑作に推す方、多いですね。私もそれに賛成です。本作もシリーズの面白さがこれでもか、というほど一杯詰まっています。おなじみの柴又の人々に加えて宇野重吉演じる青観先生。とらやを宿屋と勘違いするおとぼけぶりが最高です。「まずは茶を貰いたい。梅干を添えてな。」「風呂は沸いとるか?」で日本画壇の最高峰という大物の片鱗を見せつけ、なんとあの優しいおばちゃんを怒らせてしまいます。また、大滝秀治演じる大雅堂の主人もお気に入りです。一枚の絵をめぐる寅さんとの息詰まる心理戦?が面白いなあ。やってることはどちらかと言うとコントの世界で、作品の中では小ネタ的なものですが芸達者なあの二人がやると実に味のある場面になります。作品に花を添えるマドンナは大人しいタイプが多いですが、本作のぼたんの元気一杯の明るさは際立って印象に残ります。(寅がマドンナの誰かと結婚するとすれば私はぼたんか、第10作「夢枕」の千代のどちらかを薦めたい)ラストの「お前と所帯持つために来たんだよ」とぼたんを訪ねるラストは異色ですが、青観の絵のエピソードを絡めて何ともすがすがしく、いい余韻を残して終わってくれます。迷わず10点を差し上げたいと思います。 |
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