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タイトル名 |
シティ・オブ・エンジェル |
レビュワー |
とらやさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2011-10-20 20:52:11 |
変更日時 |
2011-10-20 21:05:41 |
レビュー内容 |
僕の中では当たり外れが大きい監督、ヴィム・ヴェンダース。その中でも本作の元になっている「ベルリン天使の詩」は好きな作品です。ベルリンからロスへ。ラストまではそれを分かり易く巧くリメイクしていると感じました。
ニコラス・ケイジの天使像がいい。(「ベルリン~」はブルーノ・ガンツ)どちらも全然天使に見えないところがいい。先に地上に降りた元天使は、両作品とも「地上に降りた天使は結構沢山いる」と言う。だからこそ天使に見えず普通なのがいい。そして儚げでそこに存在しないはずの存在を演じるニコラスも良かったです。元天使の入院患者のおじさん。「ベルリン~」では元天使はピーター・フォークが演じていましたが、元天使の使い方は本作の方が良かったと思います。
冒頭から意識させる人間の「死」。しかし、地上に降りてからは生きることへの喜びにあふれている。だからこそ明日への希望や、限りある生命である人間賛歌を感じさせてくれた「ベルリン~」のラストと比較すると、本作のラストは無いと思う。元同僚天使との最後の会話「人間はいつか死ぬ」「君もいつか死ぬ」と、この結末は、それまでの良さが台無しになってしまった気がします。 |
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