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タイトル名 |
影武者 |
レビュワー |
wunderlichさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2004-10-28 19:43:19 |
変更日時 |
2004-10-29 16:22:13 |
レビュー内容 |
武田信玄の「影」として生きることを決意した主人公は、勝頼の子、竹丸とのふれあいに生きがいを感じた時点で「影」ではなく「生きている人間」となった。本当の「影」は死せる武田信玄。主人公・信長・家康・武田24将のすべてを、死してなお動かしつづけた。本当の意味で「影」の武者だったのは信玄だ。「不動如山」の「動かぬ山」とは、信玄の振りをしていた主人公ではなく、文字通り「死んで動かない信玄」だったのではないか? この映画が炙り出そうとしていたのは、描かれた「生きる影武者」ではなく、描かれてはいない、つまり「影武者」のさらに影にいた信玄ではないか? そんなことを考えた。ラストで、川に流される仲代達矢と、まったく流されないまま水に沈んでいる「風林火山」の旗。この物理的な矛盾をうまく解釈するには、上のようにこの映画の主眼が信玄にあったと考えるほかはない。それにしても、熊本城・姫路城・伊予松山城・小田原城など、外国向けを意識したのか戦国時代にはありえない立派なお城を出しすぎではないか? せっかく躑躅が崎の館はリアルに作ってるのに…。 |
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