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タイトル名 |
イングロリアス・バスターズ |
レビュワー |
shintaxさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-04-30 04:56:08 |
変更日時 |
2012-04-30 04:56:08 |
レビュー内容 |
ずっと前、公開時に観ていました、それも2回。チャプター分けしてそれぞれにタイトルを入れてるところで「勝ち」ですね、私的には。みなさん色々書かれてますのでそれ以外のことにふれてみたいと思います。まず「地下の居酒屋」での会話。山岳映画のスターとしてダイアン・クルーガー演じるハマーシュマルクが登場しますが、こんなジャンルが成立してたのは、ナチスが山に登ることをリクリエーションとして推奨したから。ワンダーフォーゲルってのがドイツ語だってことでわかると思います。これは「愛を読む人」でのリゾートのシーンにつながります。ナチスは健康や衛生を政策に組み込んで「清潔」を目的化したわけです。その到達目標はユダヤという「汚物」を排除することだったんですが… 次に、挿入される「国家の…」って映画は、たぶんリーフェンシュタールの「民族の祭典」「意志の勝利」を意識してるんだろうなって思えるところ。作った人の「つもり」を考慮せず、作品として映像表現だけを評価した場合「これはあり」ってレベルまで到達してますね。フル・サイズがセルDVDに入ってるようなのでチャンスがあれば観てみたい。メラニー・ロラン「オーケストラ」よかった、ダイアン・クルーガーますます好きになってきました、ジュリー・ドレフュス90年代からずっと好き、ってことで女優陣も申し分なしです。最後に、個人的に心の奥底に引っかかっていた疑問を解いてくれたのが「映画館の看板掛け替え」。エルトン・ジョンの「ピアニストを撃て」のジャケットで描かれているフランスの映画館、間違いなくトリュフォーへのオマージュなんだろうけど、この上部にある白バックで赤と黒の文字がならんでいる看板がほんの少し気になってたわけですよ、70年代前半から。あ、こういうことだったのねってことで、個人的評価は10点ですが、人様に手放しでお勧めするものではございませんのでこの点数。 |
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