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タイトル名 |
流れる |
レビュワー |
shintaxさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2007-01-26 17:35:13 |
変更日時 |
2007-01-27 19:13:31 |
レビュー内容 |
前から観たいと思ってたのですが、近辺のビデオ屋には置いてないし、図書館のフィルムライブラリーにもなく、最近になってようやく近所のツが成瀬作品をどっと入れたおかげで眼にすることができました。日本映画の名作DVDって値段高すぎ! 洋画みたいに新作でも2,980円、キャンペーンだと2本で1,500円とかできないのかな? 原作読んだのは前世紀の終わりで、映画とはずいぶん違う印象だったと思います。とくにエンディングの処理の仕方、原作は梨花の視点だけど映画は異なるので… ただ、幸田文が興味を持っていて最後までこだわったのが「崩れ」だったことが映像を観ることでよくわかりました。豪華出演者たちを活かしきってますね。岡田茉莉子、なんと美しいのでしょうか。杉村春子(石井ふく子作品に結構出てます)と賀原夏子(~ケンちゃんのばあさん役)が後年、つまりずっと齢を重ねてからとまったくおなじイメージだったのにはびっくり。中北千枝子(初代ニッセイのおばちゃん=ニュースコープ枠のCF)を含めてTBSな香りが濃厚だったことに後になって気づきました。高峰秀子は「カルメン」経由して木下恵介につながるし。「ただいま11人」「東芝日曜劇場」に始まるTBSホームドラマの要素がすべてここにはあります。そして向田さん、久世さんが亡くなった今、それは「渡鬼」にしか残ってない、好きじゃないけど。なお、三味線のバチさばきを観るだけでも価値ある作品です。むかしの俳優さんは凄いわ。 〈追記〉さっき「拝啓、父上様」第3話のV観てて気づきました。倉本聰、これをやりたかったっつーか、TBSの仕事したかったのね。最初の「大都会」や「前略」やってて、不祥事で久世さんがTBS追い出されても声かからなかったから富良野に籠もったわけね。 |
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