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タイトル名 |
輪廻(2005) |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2007-01-01 01:50:36 |
変更日時 |
2007-01-01 01:50:36 |
レビュー内容 |
『呪怨』の清水監督ということで、視覚的恐怖、お化け屋敷的恐怖を描いた作品を予想していましたが、違いました。物語重視の作品。そのテイストは、講師役で出演の黒沢清氏の作品と似ていると思いました。もしかしたら、黒沢氏のキャスティングは、同監督作品への挑戦を意味しているのかもしれません。本作はミスリードの作品。それも結構上手いです。作中作『記憶』の犯人をあえてキャスティングしないことで、優香が誰の生まれ変わりかをカモフラージュしています。またキーワード「ずっと一緒だよ」の解釈についても。小さい子供が持っている人形の台詞ですから“子供と人形はずっと一緒だよ”という意味に観客をリードします。しかしこれもミスリード。“ずっと一緒”なのは魂のこと。魂の器である身体は死のうとも、器を換えて魂は存在し続けるという意味。教授(殺人犯)の実験は成功であったことになります。なかなか面白い。個人的には『呪怨』より圧倒的に本作のほうが好みです。ただ、“怖さ”という点では物足りないのも事実。本作の重点がそこに無かったにしても、恐怖の演出については今一歩であったと思います。 |
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