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タイトル名 |
カリフォルニア・トレジャー |
レビュワー |
目隠シストさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2009-06-11 19:39:20 |
変更日時 |
2009-06-11 19:39:20 |
レビュー内容 |
精神を病んだ父親はひたすら夢を追いかけ、現実を生きる娘はそんな父を疎ましく思う。当然のことです。でもそこは親子の情。子は親を切り捨てられない。離れていた2人の心を結びつけたのは宝探しでした。一緒に力を合わせることで、一緒の時間を過ごすことで、2人は親子関係を再構築していたのだと思います。ある意味、育て直し。ウェットに寄らずホームコメディ風のタッチが心地よいです。戯言だと思いつつ父の夢に付き合った娘。ついには法を犯す一線を越えます。理由の一つは、家を差し押さえられて自暴自棄になっていたこと。もう一つは何処かで父を信じてみたいと思っていたから。“信じること”=“愛すること”。真剣にバカをやる父親は、ドン・キホーテに見えました。手にした金貨は父からの贈り物。海から上がってきた裸の中国人は、父の妄想が嘘でなかったことの再確認。物語は優しく父親を肯定して終わります。ティム・バートンの『ビック・フィッシュ』に近い喉ごし。悪い話だとは思いません。ただ、親の愛情が金で換算されたように思えたのは残念。厄介者は消えた。大金は手に入れた。冷静に考えればハッピーエンドです。でも映画の中くらい、嘘みたいなキレイ事で終わって欲しいとも思います。妄想で結構。宝なんかいらないから、お父さん帰って来てよ。川と海は繋がってるでしょ。 |
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