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タイトル名 |
きみはいい子 |
レビュワー |
ちゃじじさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2016-04-07 23:08:01 |
変更日時 |
2016-04-08 12:35:35 |
レビュー内容 |
子供の障害に気づかず、ただ一人の人間として障害というフィルターを通すことなく、少年と接し続けた老婆。 それぞれの体験がシンクロし、母親同士が心の底から痛みを分かち合い、繋がりあえた瞬間。 いつも見ていた景色(鉄棒から見た時計)、そこで感じていた思いを同じ目線に立つことにより気付き、感じ、壁を乗り越えようとしてくれた先生。 それぞれの瞬間は突然訪れる。視点の移行、突然のフレームインからの予測の裏切りといった確かな映画的技術で、観ている側も登場人物と同様に文字通り虚をつかれる表現で、それぞれは提示される。 自分の内面に土足で踏み込まれ、心を鷲づかみされた感覚。でもそれは同時に、とても温かく優しく懐かしい感覚でもあった。 |
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