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タイトル名 |
“アイデンティティー” |
レビュワー |
塚原新さん |
点数 |
2点 |
投稿日時 |
2007-09-09 22:40:08 |
変更日時 |
2007-09-09 22:40:08 |
レビュー内容 |
私の感覚では、「ぎりぎりアウト」です。判断基準は、ネタ割れした後に「あ~そうだったのか!…で、この後どうなるんだ!?」と感じるか、「え~っ今までのは何だったの!?…もう、この後はどうなってもいいや」と感じるかで、本作は後者になってしまったからです。 また、多重人格の治療法についてはかなりSF的なものであるにもかかわらず、話の中では何の論議もされずに(観客に対しても説明は不充分)、死刑が撤回されてしまうなど、荒っぽい部分が多いと思います。 「多重人格者の脳内での戦い」というアイデア自体を活かすなら、最初の30分以内に観客に提示するべきだと思います。そして、脳内バトルを医師たちがモニターしながら、殺人者の人格を倒すべくリアルタイムで治療をしていく話などにすれば、正統な構成になったと思います。 (余談ですが、口直しにブライアン・デ・パルマの作品を見て、その力量を改めて感じることになりました) |
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