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タイトル名 |
血を吸うカメラ |
レビュワー |
なんのかんのさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-02-24 12:26:37 |
変更日時 |
2008-02-24 12:26:37 |
レビュー内容 |
精神科医との場で何かがプツンと切れてから後が怖い。覚悟が決まった、っていうか。自分のドキュメントの完成に邁進していく。これから犯行に及ぶ店と時刻(時計)を映し、二階から見張っている刑事を映し、ついに自分に迫る警官を映し、記録していく。フィルムってのは詰まるところ、やっぱり記録装置なんだな。記録するということの受動性と、映像作家としての能動性、この葛藤が映画には常にあって、この主人公はその裂け目を不必要に意識し過ぎてしまったのかもしれない。冒頭、目のアップで始まるように、見てしまうことの病いがずっと底でうずいている。ヒロインが犯行を知ってしまう映写のシーン、好奇心・笑み・不思議・不安・戦慄・恐怖と変化していくワンカット! |
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