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タイトル名 |
オアシス |
レビュワー |
トントさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2010-04-01 15:28:03 |
変更日時 |
2010-04-01 15:42:12 |
レビュー内容 |
ある雑誌でこの監督の「シークレットサンシャイン」を知り、興味を持った。「ペパーミントキャンディ」はずっと前に観ていたが、韓国の現代史をよく知らない自分にはそれほど印象に残らなかった。が、今はもう一回観直そうと思っている。この「オアシス」だが、映画の冒頭、正直、えらいものを観てしまうかも、という感想を持った。何かドキュメンタリーを観ている感じがした。しかし、この女性が「普通」の女性になる映像でこの女性の気持ちを表すという演出があってから、段々と感情移入し始め、この監督は我々を一体どこに連れて行くのだろう?と心配になってきた。(他の人はここで映画から現実に引き戻されたと書かれている方が多く、驚きました)最後は「ロミオとジュリエット」のテラスの場面のように恋人たちを描ききって、誰も死なずに済んでほっとした。障害者も黙ってはいるが、いろんなことを見て、知っているのだ。当然のことだが、そのことに気づかされた。また大役を演じたこの韓国女優根性に頭が下がる。「レインマン」のダスティンホフマンや「レナードの朝」のデニーロのように有名俳優が演じるのは分かる。でもあまり知名度のない俳優さんがこういう役を演じると俳優人生にリスクもあろう。でもやってのけた。ホントね、もし日本にこういう映画があったら、きちんと評価されるだろうか?と思ってしまう。今、ノッテイル隣の国だから、安心して評価できる自分がいるって事もあるね。 |
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