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タイトル名 |
ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 |
レビュワー |
eurekaさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2020-07-19 18:44:39 |
変更日時 |
2020-07-19 18:46:26 |
レビュー内容 |
恥ずかしながら若草物語に触れるのは初めて。想像以上に素晴らしいものだった。現在と過去を行き来しながら進み、時には対であったり重なる状況になっている構成は巧みで、グレタ・ガーウィグはますます上手い監督になっているなと痛感させられた。 冒頭、著者であることを偽って小説を出版社へ持ち込み、交渉の末売れた後喜びの表情で街中を疾走する、という導入から、主人公の性格や立場や状況などが分かりやすく、そこから最後までテンポよく駆け抜けてくので気持ちよく観ることができた。 べスとローレンスとの関係性が秀逸で、ベスがピアノを弾くのを階段でこっそり聴くローレンスが亡き娘に思いを馳せるシーンや、べスが亡くなったあとマーチ家の家に入るのをローレンスが躊躇するシーンは泣いてしまった。(こういうのを大げさでなく織り込むのが上手い) 四姉妹や彼女らを取り巻く男たちなど登場人物皆がとても人間らしく、いい面も悪い面も見せてくれる血の通ったキャラクターをしていて、とても魅力的だった。 原作は何度も映画化されているもはや古典ともいえる文学作品だが、原作者の人生を混入させることで現代的なメッセージ性も込められている。執筆、家族関係、妹の死、失恋などの人生を経て、最後、製本されていく自著を微笑みながら見つめる主人公に集約されるのは最高に胸が熱くなった。
……映画を観終わってwikiを見るまで、シアーシャ・ローナンが長女、エマ・ワトソンが次女、フローレンス・ピューが三女、エリザ・スカンレンが四女だと思ってた(全部違う) ティモシー・シャラメがレディ・バードとは真逆の立場になっていて微笑ましい。 |
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