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タイトル名 |
暗いところで待ち合わせ |
レビュワー |
よしのぶさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2011-09-17 01:52:21 |
変更日時 |
2011-09-17 01:52:21 |
レビュー内容 |
設定はユニークで魅力的だと思いますよ。殺人事件の重要参考人の男が盲目の一人暮らしの女の家に上がり込む。女は男がいることに気づくが慌てるようなことはせず、さりげなく料理を作ってあげる。男も掃除をしてあげたり、外出のとき女をサポートしてあげる。共に相手を気遣っているところが良いですね。それでいて口を一切きかないところがユニークです。普通なら警察か誰かに相談しますね。相手の事情を察して、話しかけてくるまで待つという女の優しさが素晴らしいです。そういうタイプの女であることが画面から伝わってきます。男も普通は事情を説明しますよね。濡れ衣なのですから。でもそうしない理由があります。キャラが立っているという事。男は中国人のハーフで、日本の社会に溶け込めない。女は盲目になった上に両親を亡くして一人暮らし。共に辛い状況ですね。そんなトラウマを持つ二人が出会って、奇妙な関係ながら心の交流を持つ。淡い恋愛感情もあると思います。人間ドラマとしては深みがあります。 でもサスペンス部分が弱い。最初観客には男が犯人だと思わせるのですが、どうみても犯人には見えない。凶悪でもなく、どちらかというと引き籠り傾向がある。もう少し犯人らしくみせる演出が欲しかった。そして真犯人が分ってからも全然怖くないです。そもそも犯人は何故殺人を犯したのでしょうか?動機を教えてください。恋人の背後には男がいるわけで、そこの割って入って背中を押すなんてことは出来ないでしょう。また男に顔を目撃されるのも確実なのですから、ありえない犯行です。それを電車の運転手が見てないというのもありえません。自分の目の前で突き落されたわけですから。ホームですから減速していた筈です。せめて男か女かくらいの判断はつくでしょう。 不自然な点としては、盲人なのに照明を使っているところ。転落した鍋をダッシュして手で受け止めるのは不可能と思えるところ。犯人の心情が描けていないところ。犯人と二人きりのときに犯人を追いつめるところ。犯人があっさり犯行を認めるところ。女が首を絞められる場面で、妙な映像(女から見た犯人)を挿入するところ。ちなみに「メランザーネ」はイタリア語で茄子。 |
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