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タイトル名 |
スパイダーウィックの謎 |
レビュワー |
よしのぶさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-04-05 09:52:31 |
変更日時 |
2009-04-05 09:52:31 |
レビュー内容 |
妖精もののファンタジー冒険映画。CGは合格点です。スプライト(花の精)はかわいいですね。このキャラが全くストーリーとは関わっていないのは残念です。逆にルシンダ叔母の顔は妖精のようでしたね(特殊メイク?)。80年前にスパイダーウィックが書いた「妖精図鑑」を巡ってのお話。この本には妖精の生態が書かれており、悪い妖精オーガ・マルガラスが入手すると全世界を支配する力を得、妖精どころか人間までも絶滅させてしまうという。ここが説明不足かつ風呂敷をひろげすぎでしょう。あくまでも妖精の世界だけの事にしておけばよかったのです。妖精王国がゴブリン族に滅ぼされるのを防ぐために子供が冒険して闘うとか。子供達は本からの知識でゴブリンと闘います。が、それはトマトケチャップと酢の爆弾と塩とグリフィン(大鳥)を呼ぶくらいなもの。この部分をもっと増やせばずっと面白くなったでしょう。魔法合戦のようにすればよかったのです。あるいは妖精たちと一緒になって戦う物語にするとか。フェンシングや刃物で撫で斬り、血がほとばしるのはファンタジーにそぐいません。子供は死に物狂いでルシンダ叔母に会いにいったのですが、ほとんど役に立ちませんでした。世界が滅ぶ危機ですから、知識を駆使して一緒に戦うのが筋でしょう。また、さらに苦労してスパイダーウィックにも会いに行きますが、こちらも大して役に立ちません。それどころか、本を処分するのを拒否する体たらくです。また母親がやっと事態を理解しても何の役にも立ちません。これらが物語が「さあ盛り上がるぞ」というところで失速している原因です。流れに逆らっているんですね。ホグスクィル(ブタ?)が、鴉に変身した大ボスを食べて終るのはいいでしょう。伏線が効いています。ルシンダが少女となって父親の元に行くのもいいでしょう。彼女はもう死期を知っているのでしょう。ただ、現実の世界で離婚した家の子供の苦悩を取り入れるのはやめたほうがよかったでしょう。ファンタジーの世界にのめり込めないからです。 |
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