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タイトル名 |
太陽を盗んだ男 |
レビュワー |
よしのぶさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2008-04-15 21:08:38 |
変更日時 |
2008-04-15 21:08:38 |
レビュー内容 |
なんじゃあのバスジャック犯は! プルトニウムをそんなに簡単に盗めるか! プルトニウムの近くにいたら被爆で5分で死んでしまうだろ! ストーンズが来るはずがなく、先が読めてしまう! 警視庁から簡単に原爆を奪うな! とはいいつつも、いいところがたくさんあります。 生きる目的がわからず、エネルギーをもてあました虚無的な若者がよく描けています。 原爆を作ってから要求を考えるところは目新しい。 ラジオ放送とからめたのもストーリーをふくらませています。 ビルの屋上から札束をばらまくのはすばらしいアイデア。 ビルから二人が落ちる場面も迫力があった。 音楽もよかった。 残念なのは爆弾を奪い返してから何も要求をしなかったこと。 あの状況でストーンズ公演ネタはもう終わりになっているはず。 わざわざ犯人が来るわけない。 自分は死ぬつもりで30分後に時限爆弾をセットしておいて、 犯人は刑事に何を要求したかったのか? 恨み言のひとつでもいいたかったのか? 「警察のいつものきたないやり方」と非難していたが、これは 「大人たちのいつものきたないやり方」と読み解けそう。 夢がほしかったんだけど、夢を抱けるような世の中じゃなかったってことだね。 個人で原爆を作るというアイデア(原作)の勝利です。 1970年代のしらけ世代のザラザラした現実が見えてきます。
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