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タイトル名 |
フレンチ・コネクション |
レビュワー |
S&Sさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2011-06-24 00:40:54 |
変更日時 |
2011-06-24 00:40:54 |
レビュー内容 |
我が“オールタイムベスト刑事アクション”はもう文句なしに『フレンチ・コネクション』です! この映画たしか公開時期は『ダーティ・ハリー』と思いっきりかぶっていた記憶がありますが、ハリー・キャラハンがマグナム.44なのにポパイはS&Wチーフ・スペシャル、しかも足首にくくりつけられるほど小型というのが対照的で面白いところです。 このポパイ刑事の行動、もはや人間ではありません、もう“犬”です。家族はいない、本能(ホシに喰らいついて離さない)のままに行動するだけ、ロマンスのかけらもなく性欲が要求すれば素人ねえちゃんをひっかける、激しい人種差別感情、アメリカ映画が生んだ最初のアンチ・ヒーローにふさわしいダメっぷりです。これも“映画を撮る狂人”フリードキンだから創れたわけで、あの迫真のカーチェイスの息を呑む迫力には狂気さえ感じるほどです。そしてまるで不条理、無常観がただようラストシーンとテロップがこの映画の本質をよく表しています。 フランケンハイマーが続編を撮りましたが、あまりに雰囲気が違い過ぎて私の中では本作とは無関係なスピンアウトという認識です。 |
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