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ふたりの女王 メアリーとエリザベス - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ふたりの女王 メアリーとエリザベス
レビュワー S&Sさん
点数 7点
投稿日時 2024-10-22 22:55:54
変更日時 2024-10-22 22:55:54
レビュー内容
原題の通りでこの映画はスコットランド女王メアリーの物語で、イングランド女王エリザベスは言ってみれば狂言回しの様なストーリーテリングでした。ドロドロ・グチャグチャと言えばイングランドのチューダー朝のお家芸ですが、スコットランドのスチュアート朝も決して負けてはいませんね。スコットランド貴族たちの“裏切り御免!”ぶりは、皮肉ですけど観ていて清々しいほどです。なんといってもシアーシャ・ローナンの堂々たるメアリー女王演技には、あの少女がここまで立派になって…と感無量です。マーゴット・ロビーがエリザベス一世を演じるわけですが、天然痘を患って顔にあばたが残ったという割と知られた史実通りのメイクを再現しているところは、エリザベス女王が登場する映画で初めて観たような気がします。まあこれは、美貌でメアリーには負けるというエリザベスのコンプレックスを強調する意味合いがあるんだろうな。この映画ではメアリーがイングランドに亡命するまでのいわば彼女の人生の前半部がメインで、夫ダーンリー卿の爆殺の黒幕と疑われる根拠となった“小箱の中の秘密”事件や亡命後の数々の反乱計画などはスルーとなり、かなりメアリーに感情移入させる様な脚本になっています。あと、なぜかエリザベスの側近の一人が黒人、侍女の一人がアジア系の女優をキャスティングしているところがなんか奇妙。こういう物語上はあり得ない人種の俳優をあえて使う映画は他にも観た気がしますが、これも最近うるさいポリコレの影響なんでしょうか?そしてクライマックスでの、二人の女王は顔を合わせることがなかったという史実を超えたフィクションの会見、あの何枚ものベールをかき分けてついに果たした対面には二人の女としてのバチバチ感が緊張感を作っていました。 けっきょくエリザベスでチューダー朝は断絶してメアリーの息子ジェームズがイングランドの王になるという結末には、歴史の皮肉を感じさせるものがあります。メアリーのエリザベスへの最期の言葉は「あなたはいつか、私の流した血を思い起こすことでしょう」だったそうですが、苦悩の果てに死の間際に次王に指名したのがメアリーの血を引くジェームズだったのも皮肉です。
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