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ワイルド・アパッチ - S&Sさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 ワイルド・アパッチ
レビュワー S&Sさん
点数 8点
投稿日時 2021-12-12 22:07:49
変更日時 2021-12-12 22:07:49
レビュー内容
54年の『アパッチ』ではバリバリのアパッチ戦士だったバート・ランカスターが、18年後の本作では年老いたアパッチ・ハンターを演じるというのは時の流れの残酷さを感じさせられます。もういい歳なので身体が動かなくなっているのであの驚異の身体能力を見せる場面はありませんけど、彼が70年代に見せた円熟味に溢れる演技は堪能できます。監督のアルドリッチも『ヴェラクルス』以来のコンビ、お互いに知り尽くした仲というわけです。 70年代ですからヘイズコードはとっくに撤廃されていますが、容赦ない残虐描写は『ソルジャー・ブルー』以降の西部劇の風潮だなと感じます。前半でアパッチに襲撃された避難民の女性が護衛兵に眉間を撃ち抜かれるシーン、レイプされてなぶり殺しになるよりはという慈悲ですけど、70年代までの西部劇で顔に銃弾が当たるところは初めて観た気がします。その兵士も銃を口に突っ込んで頭を吹き飛ばして自決しちゃいますが、その死体を切り裂いて内臓(らしきもの)を引っ張り出しちゃうアパッチがこれまたエグい。この映画は『ソルジャー・ブルー』と真逆で、アパッチ側の残虐行為を何度も見せられることになります。アルドリッチはこの凄惨なアパッチ追撃戦を感情が極力排されたドライな視点で撮っています。アパッチ戦士ウルザナの暴れっぷりは無軌道というよりも戦略的で、中盤以降はマッキントッシュとウルザナの知恵比べというか騙し合いの様相を呈してきます。騎兵隊を率いるデ・ビュイン少尉=ブルース・デイヴィソンも士官学校出たばかりで牧師の息子といういかにも実戦では部下が苦労させられそうなキャラ、『いちご白書』の人ですからもう適役としか言いようがないですね。追う側も追われる側もそれぞれキャラが立っていて、緊迫感を盛り上げるアルドリッチの手練れた演出手腕もあり、70年代西部劇の傑作の一つと言っても過言ではないでしょう。 本作もそうですが、70年代の先住民との争いが絡む西部劇を当時進行中のヴェトナム戦争に絡めて論じる風潮があります。そういう意図があった作品もあるかもしれませんが、そんなリベラルぶった見方がエンタティメントとしての西部劇が衰退していった遠因じゃないかと私は思います。
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