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タイトル名 |
ベンジャミン・バトン/数奇な人生 |
レビュワー |
にゅ~さん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2010-04-12 18:51:00 |
変更日時 |
2010-04-12 19:03:39 |
レビュー内容 |
むしろ、どうということのない映画で驚いた。観る前は自分の期待値が高くて、こちらでの評価が思っていたほどよくないことに疑問を抱いていたけれど、途中から理解した。ただ、老いて生まれ、赤ん坊になって死ぬ、という特殊な設定の架空の人物の一生を淡々と描くだけの映画だった。確かにその変わった生態のために生きるのに障害はあるのだけれど、なぜかそんなありえない状況が周りや世の中から「あなたなんかちょっと変わってるよね」くらいの見方しかされていなくて騒がれることなどは一切なく、それは単に生まれながらにちょっとした疾患を持ってたとか人とちょっとだけ違った姿形をしていたとかもっといえば単なる個性というレベルの描かれ方で、だから話としてもごく普通のある一人の一生を描いたものと相違ないと言っていい。あるいはそれ自体意図されたことのような気もしないではないけれど、その設定がこの映画の言いたいことをより際立たせる効果となっているとは思えない。引っかかったのは、赤ん坊のころは白内障でほとんど目が見えないとか耳も聞こえていないかもとかの老人特有の諸症状が出ていたにもかかわらず、10歳くらいの子供になったら今度はなんと痴呆の症状が・・・ってそれはちょっとおかしいでしょと思った。いくらファンタジー設定でもそれはさすがにスルーできないところ。この映画、見所はなんと言ってもブラッド・ピットの各種老人から壮年期、青年期の姿の変遷。これら気の遠くなりそうなほどの多くの微妙な差異の絶妙な表現にはもう脱帽する以外ない。 |
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