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タイトル名 |
いつか読書する日 |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2009-11-08 16:55:55 |
変更日時 |
2009-11-08 17:05:38 |
レビュー内容 |
作品自体の核というか、アイデアはいいと思うのですが、それがうまく生かされていない。「死を待つ妻の願い」なんて、無下にできるわけがないじゃないですか。あれはかなり卑怯だとだと思う。あんなことを書かれたら、本当は妻を愛していても美奈子の気持ちに応えなきゃならなくなる。高梨にしてみれば、死んで妻の元へ行けた方がよかったのかも(だから笑ってる?)。あの親子も、結局最後のために出して、途中の話はついでなんじゃないかと疑うくらい、本筋とつながらない。認知症の小父さんも同じ。うまく説明できないところだけ登場人物の語りにしているけど、そこも語りを使わずうまく伝える方法はなかったものか。どうもこうした、ギクシャクした箇所が多すぎます。中年女性の秘めた恋・純愛を描くというのはけっこうですが、もう少し上手にやってくれよと、同じ中年の男は思います。映像、特にカメラワークは素晴らしかった。池辺晋一郎の音楽はこの人らしいメロディだけど、あまりやる気がなさそうでしたね。 |
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