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タイトル名 |
陽のあたる場所 |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
5点 |
投稿日時 |
2018-01-03 18:13:45 |
変更日時 |
2018-01-03 18:14:59 |
レビュー内容 |
アイラ・レヴィンの『死の接吻』を読んだとき、ドライサーの『アメリカの悲劇』というのが引き合いに出されていたのですが、そんな小説は知らなかったのでそんなものか、とか思っていました。その『アメリカの悲劇』の2度目の映画化ということなのですが、正直どこがアメリカの悲劇なのか、さっぱりわかりませんでした。
おそらくこの映画、恋愛メロドラマとして作られたのだと思います。原作を読んでいないので比べようがないのですが、多分原作にある『アメリカの悲劇』的な要素は薄められ、美男美女のラブストーリーとしての側面が強調されているように思います。だから題名も変更されたのでしょう。アリスがわりとうっとうしい女性に描かれているのも、主役2人の仲を際立たせるためではないでしょうか。観客をジョージに同情させる手のようです。しかし私は、ジョージはあまり同情できるような人物には思えず、主要人物3人とも魅力を感じられなかったので、どうにも面白さを感じられませんでした。
だいたい、ジョージが軽率すぎる。「イーストマン家の人間であることに誇りを持て」と言われ、社内恋愛は御法度だとわかっているのに、会社の女に手を出してる。田舎者とか世間知らずで済ませられることではないでしょう。そんなことだから、その後の成り行きも自業自得としか思えず、むしろ呆れるしかありません。アメリカの悲劇ではなく、アホの悲劇ではないのか? |
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