|
タイトル名 |
パディントン |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2019-08-11 10:43:36 |
変更日時 |
2019-08-11 10:43:36 |
レビュー内容 |
個人的な評価のポイントとして「普遍性があるか」、つまり「時代を問わない要素があるか」ということを考えていますが、製作された時代ならではの要素もあります。本作など、まさに2010年代ならではの映画でしょう。
「ロンドンはいろいろな人を受け入れてくれる」と聞いてやってきたパディントン。実際イギリスは「移民大国」と言われるほど移民を多く受け入れ来たのですが、それもなかなか難しい時代となってきました。そんな現実に対するささやかな抵抗が、作中のあちらこちらにうかがわれます。主人公がクマだというのがポイントで、クマが受け入れられるのなら、人間も受け入れられるだろうということでしょう。それには人種や宗教や思想は問題ではないということです。この点があるから、単なるファミリー映画に終わらず、大人も見られる作品になっていると思います。しかし本作を評価しない方は、このあたりが気に入らなかったのでしょうか。
とはいえ、ファミリー映画としてもよくできていると思います。イギリスらしくユーモアたっぷりで楽しめるのですが、単なるギャグだと思っていた鳩が最後に活躍するなど、全体としてよく考えられ、練られたシナリオだと思います。ミリセントのやっていることがいちいちオーバーで、どう見ても『ミッション・インポッシブル』のパロディだったり、遊びゴコロ満載。やはり作り手に余裕を感じさせる映画は、こちらも余裕を持って楽しめます。 |
|
アングロファイル さんの 最近のクチコミ・感想
パディントンのレビュー一覧を見る
|