|
タイトル名 |
太陽は光り輝く |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2019-08-14 16:50:49 |
変更日時 |
2019-08-14 16:50:49 |
レビュー内容 |
酒好き判事が主人公の人情ものですが、南北戦争後のアメリカ人の心象が端的に描かれていると思います。ケンタッキーが舞台ということで旧南軍の人たちが中心なのですが、「戦いには負けても人間として大事な部分では負けてはいない」という、誇りのようなものがよく出ていました。プリースト判事は「私の法廷では、宗教や人種で差別されることはない」と公言しており、あたかも“アメリカの良心”を体現しているかのようです。製作された時代を考えると、いわゆる赤狩りに対する批判もあるのでしょう。まさに“古き佳きアメリカ”という感じで、現代では望むべくもなさそうです。今のアメリカ人がこの映画を見てどう思うのか、ちょっと聞いてみたい気がします。ジョン・フォードらしくユーモアをふんだんに盛り込んだ、娯楽作でありながらちょっと考えさせる佳作でした。 |
|
アングロファイル さんの 最近のクチコミ・感想
太陽は光り輝くのレビュー一覧を見る
|