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タイトル名 |
パリは燃えているか |
レビュワー |
アングロファイルさん |
点数 |
9点 |
投稿日時 |
2009-11-16 19:32:32 |
変更日時 |
2009-11-16 19:39:07 |
レビュー内容 |
これは……映画としては、決していいできとは思えません。オールスター・キャストなのでエピソードが散漫になったり、話の流れが平板だったり(特に前半)。実際のフィルムを使っているのも、画面の調子が変わって「?」となります。 しかし、それでも3時間近くの間見入ってしまうのは、やはり歴史的事実を扱っているところから来るのでしょう。つまり“事実に基づいたフィクション”ではなく、“多少脚色されたドキュメンタリー”という要素が強いと思われます。原作も小説ではなく、ノンフィクションですし。そう考えれば、現実のフィルムを使用しているのは、むしろ必要な措置と言ってよいでしょう。まあ、映画として全然ダメというわけでもなく、ガロア少佐が連合軍と接触しようとするあたりはそれなりにサスペンスがありますし、後半パリへ進軍してからはけっこう盛り上げます。ここでは、ドイツ軍に攻撃するため、あるアパートメントの部屋に入るエピソードがあるのですが、そこに住むおばあさんが面白かった。この映画には珍しく、ユーモアのある場面でした。 フランス人にとってこのパリ解放はきわめて重要な出来事でしょうし、パリバンザイ、フランス万歳になるのは致し方なし。パリを破壊から救ったコルティッツ将軍やスウェーデン領事ノルドリンク氏は、かなり好意的に描かれています(この2人が一番得をしてるでしょう)。そうではあっても、第二次世界大戦の重要な出来事を描いたドキュメントとして、それなりに価値のある映画であると思います。 また、ベルモンドのファンとしては、30年来の見たい映画だったので、念願かなって感無量です(評価には関係しませんが)。 |
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