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タイトル名 |
エミリー・ローズ |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-05-27 03:37:49 |
変更日時 |
2018-05-27 03:37:49 |
レビュー内容 |
怖いよー。ドアがバーンって開くより、ドアはそーっと開くほうが怖い。何かがおきそーで、何も起こらない。でもその何かおきそうな雰囲気が怖い。午前3時で止まる時計が怖い。とゆーわけで、雰囲気だけでひたすら怖いっていう、技ありホラー。いや、むしろこれこそが正統派ホラーなのでしょうか。 でもこの映画の本質は、むしろ法廷劇。 若くしてこの世を去ったエミリー・ローズ。その死因は、精神薬の服用によるものか。それともその服用を中止させたムーア神父の業務上過失致死なのか。 訴えられているのはムーア神父。弁護人は本作の主人公エリン。敏腕弁護士。対するは、やり手検事のトマス。審判、じゃなかった裁判官は、ブリュースター判事。厳格かつ公明正大。3人が3人ともプロフェッショナルなので、荒唐無稽になりがちなテーマも、大変見応えのある裁判となります。 そもそも『悪魔憑き』なんか証明できるわけありません。検察側は遠慮なく医学的証拠と証人を喚問しまくって、裁判は一方的な展開に。そこに現れたカートライト医師。有力な証言と、証拠となる『悪魔祓いを録音したテープ』を所有する人物。これで逆転裁判となるのかと思いきや、まさかの展開。 正直言うと、カートライト医師に何かが起きるのは、もう雰囲気でわかっちゃうわけですが、それをふまえても見応えのある法廷劇。内容はオカルトなのに、それを理路整然と証明しようとするのが面白い。もちろん、この作品より面白い法廷ものはいくらでもあります。ただ、これはこれで、オカルトチックなテーマならではの裁判劇を堪能することができます。 悪魔祓いには父や彼氏も同席していたのに、何故神父だけが裁かれるのか。服用の中止を求めたのはエミリー本人なのに、なぜ神父が強要したことになっているのか。ふに落ちない部分はありつつも、クライマックスの陪審員と判事の出した結論に、なんだかすっきりしちゃいました。 |
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