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タイトル名 |
ドクター |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
10点 |
投稿日時 |
2013-05-09 04:27:29 |
変更日時 |
2013-05-09 04:27:29 |
レビュー内容 |
病気になったとき、けがをしたとき、今までと同じはずの風景が、まるで違う景色に見えてくることは確かにあります。ですがその感覚っていうのは、当事者にしかわからないもので、非常に言葉にしづらい抽象的なもののはずなんです。その感覚をこんなにリアルに感じ取ることができるなんて、すごいことだと思います。 検査や診察の結果を妻に言い出せないでいるジャック(ウィリアム・ハート)。車椅子に乗ることを拒否するジャック。不安、プライド、孤独、焦燥感。ジャックの複雑な感情の起伏が、時にはジャックの目線で、時には妻や患者仲間のジューンや同僚の目線を通して画面から絶えず発信されてくるのです。 この映画では、1シーン、1シーンが、どれも重要なメッセージを伝えてきます。ものすごく丁寧で、ものすごくリアルで、ものすごくアツくて、それでいてものすごく静かなドラマです。心揺さぶられる物語です。 そして、ラストの屋上のシーン。 ジューンから届いた一通の手紙。 それをわざわざ屋上へ行って読むジャック。 そしてその手紙の内容が・・・。 うわー。やられたー。 この手紙・・・一生忘れることのない手紙になりそうです。 今まで見たことがある中でも、ベスト3に入るラストでした。
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