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タイトル名 |
モスキート・コースト |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2012-01-04 04:05:43 |
変更日時 |
2012-01-04 04:05:43 |
レビュー内容 |
アリー(ハリソン・フォード)は文明社会とアメリカという国家・組織に背を向け、未開の地へと旅立ち、そこに自分の文明社会を築こうとする。「使わないものを買い、使えるものを捨てる今のアメリカ。」に始まって、何かとアメリカのことをぼろくそにこきおろし、正しい文明社会というものをまるでこれがお手本だと言わんばかりに築いていく。 しかしアリーが築く文明は、やはり現代文明を色濃く反映していて、冷凍装置を使ったクーラーの設置はまさにその典型。しかも、その機械が社会を滅ぼしてしまう危うさを秘めたものだという重大な事実は、あの大事故が起きるまで本人しか知らなかった。まるで現代の原発のよう。 そして、それまではその冷凍装置やアリーが築いた文明の恩恵を受けていた住民達が、事故が起きるや否や、アリーに向ける敵対的な視線。(ほんのワンショットではありましたが・・・)まさに、大多数の人々が、その仕組みを理解できないままに恩恵だけを享受している現代文明社会への痛烈な警鐘を感じます。震災と原発事故があっただけに・・・ さながらあの3人組は津波のような存在でした。 |
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