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セイブ・ザ・ラストダンス - たきたてさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 セイブ・ザ・ラストダンス
レビュワー たきたてさん
点数 7点
投稿日時 2016-01-19 13:51:39
変更日時 2016-01-19 13:51:39
レビュー内容
 ジュリア・スタイルズってキルスティン・ダンストに似ています。この手の容姿って、日本人からすると決して美人には見えないのですが、向こうのほうでは美人のカテゴリーにちゃんと入るみたいですね。
 ただジュリア・スタイルズは『声』が大変魅力的なので、役柄と合うとかなりはまります。そういった意味ではこの作品の『サラ』は完全にはまり役。弱さと強さを併せ持つ繊細なキャラクターを見事に演じきっていたように思います。
 ストーリーは、不幸な事故から母と夢を一度に失ってしまった少女の再生の物語。特筆すべきものはありませんが、だからこそ心に染み入るストーリーになっていて、落ち着いた味わいのある映画に仕上がっています。
 また主人公を支える父親、恋人のデレク、デレクの姉シェニール、脇を固める人物が大変暖かく、好演、好印象です。
 トラブルメーカーのマラカイや、いかにもな恋敵のニッキーなんかはちょっとつくりものっぽいキャラ設定ではありますが、この二人がいなければ平坦で味気ない作品になっていたかもしれません。
 最終的にはマラカイを救うことはできません。『あなたたちは周囲の人間を傷つけていることに無頓着すぎる。』という姉の発言から始まる問題提起も、根本的な解決を見るわけではありません。
 ただそれでもデレクは医学部に、サラはジュリアードにそれぞれ進学を決め、サクセスストーリーに大切な充足感で満たされることができます。傑作とまでは言い難いですが、爽やかな余韻を残す良作です。
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