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タイトル名 |
美術館の隣の動物園 |
レビュワー |
たきたてさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2014-07-01 04:31:30 |
変更日時 |
2014-07-01 04:31:30 |
レビュー内容 |
『あなたにも書ける恋愛小説』みたいなシチュエーションは結構好きです。面識の無かった二人がひとつの脚本を書き上げるっていう設定がなんか良いです。 ただそれ以外のエピソードが弱く、どのエピソードも軽い味付け程度の意味しかないのがもったいない。簡単に言えば、元カノのタヘもそうだし、議員秘書もそうだし、兵役中の有給休暇の残り日数もそうだし、べつになくても大差ないエピソードばかり。またそういった伏線が活かしきれていないためか、いたって平坦で平凡すぎるストーリーに終始しちゃっています。さすがに中盤、退屈しました。 もしくは平凡なストーリーにするのであれば、せめて主演の二人にはもう少し魅力を出してほしかったです。いや、魅力はあったのですが、チョルスの序盤のキャラ設定は酷いでしょう。ああまで自分勝手でデリカシーが無いと、もはや『なんだこいつ』という感想しか出てきません。中盤以降はベッドをさりげなくゆずったり、バスを車で停めてあげたり、それなりに粋な演出もあるんですが、必要以上にチンピラみたいに語気を荒げる台詞回しで帳消しです。 本作で一番良かったのはラストのシークエンス。二人で作る脚本と、二人が三叉路で出会うまでの映像がすれ違い、そして重なり合うシーンは理屈抜きで感動します。良い作品ではあると思うんですが、人に勧めるには今ひとつといったところでしょうか。 |
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