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リクルート - たきたてさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 リクルート
レビュワー たきたてさん
点数 7点
投稿日時 2017-09-15 03:05:04
変更日時 2017-09-15 03:05:04
レビュー内容
『CIAのスカウト物語と見せかけて実は・・・』
 凝ったストーリーと、キャストの迫真の演技で、大変見応えのあるサスペンスです。バークを信じきっていた私は、まんまと騙され、レイラの『私はCIA。ザックはNOC。』の告白に、クレイトン同様パニックに陥ったのです。
 そしてラスト。『パソコンはそこだ。現在CIA本部に生中継中だ。』のトリックは見事。外に出たバークが開き直って自ら白状した後、クレイトンからバークへ移動する照準。実は私もここで生中継がはったりということに気付き、バーク同様呆然としたのです。あまりにも単純すぎるトリックだからこそ、してやられた感が凄い。このときのバークのリアクションは100点ですね。さすがアル・パチーノ。
 拷問サプライズにはめてファームを離脱。その後『実は君は選ばれた人間なんだ』っていうのは、人を懐柔するには効果てきめんですね。落として、上げる。プライドをへし折られたときに、このバークの誘いはクレイトンにとって甘美な誘惑だったのでしょうね。怖い怖い。
 クレイトンがレイラのデスクに侵入するシーンなど、スパイものではお約束の演出もあり。ザックとの追いかけっこやレイラとのカーチェイスは緊張感抜群。後半になるにつれて緊張感が増すサスペンスは貴重です。
 終始騙し騙されなうえ、話が小難しいので気軽に楽しむにはやや難ありかもです。
 バークの動機が、結局は自分が過小評価されていることへの不満と給与っていう、まるでサラリーマンのような主張が凝ったストーリーに対して少々陳腐で拍子抜け。まあ、『自分がしてきたこと』をもっと、正当に評価されたいっていう気持ちは凄くわかるんですがね。
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