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タイトル名 |
さらば冬のかもめ |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2018-07-15 23:39:04 |
変更日時 |
2018-07-15 23:39:04 |
レビュー内容 |
ジャック・ニコルソン、いい年して悪童そのもの。この役は彼にしかできない。ほんと唯一無二の役者である。 世の中は厳しくて冷たくて理不尽で、R・クエイド扮する世間知らずの新兵には辛すぎる。人生の先達として、ニコルソンくらいの破天荒ぶりが荒療治として効くのかもしれないねえ。もっとも、最終的にはこの若者を世間から隔絶させるための旅をしているわけなので、そこがもう切なくやるせない。それに天気もずっと曇りっぱなしなんですよね、この映画。 昼から飲んで、ケンカを吹っかけ、有り金をダーツに賭けて(しかも勝つのかい!)、同僚にどやされて若干神妙になったりのニコルソン。母親に会わせてやろうと骨を折り、童貞卒業の面倒を見、何やってんだオレら、と不貞腐れながら冬の公園でソーセージを焼く。私はこのダメなおっさんが大好きで、彼ら3人の短い旅が少しでも長く続くよう願わずにいられなかった。驚きのない、現実的なラストを迎えてしまうのだが。音楽が妙に軽く、それもまた印象的な寒色の映画でした。 |
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