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タイトル名 |
クリード チャンプを継ぐ男 |
レビュワー |
tottokoさん |
点数 |
6点 |
投稿日時 |
2019-07-29 21:24:13 |
変更日時 |
2019-07-29 21:27:38 |
レビュー内容 |
ロッキーシリーズの新作かと間違った予想で観てしまった。これはロッキー新章でなく、主人公はドニーなのだね。ロッキーはセコンドとして脇に退いているけど、でも画面に映ったときの吸引力はさすがにスターです。年をとった武骨な優しさに渋みも加わっての存在感は、どうしても若武者を食ってしまうオーラがありました。 新世代の若きチャンプの人生を新たに織り成そうという意気込みはわかります。でも、ロッキーの若い頃と比べるのは酷でしょうが、人生=ボクシングへの熱量、画面からあふれ出る生活のリアルといった話の厚みがかの名作よりぐっと劣ります。だってさあ、ドニーはかっこいいもん。しゅっと引き締まった筋肉美、賢そうな顔つき。ガールフレンドは美人の歌姫、何不自由のない養母宅での育ち。どこにも客が共感し得るハングリー要因が見当たらんのですよ。イタリアの種馬ロッキー・バルボアの野暮ったさ、不器用さを愛したファンにはぴんと来ない造型の主人公なのでした。 ワタシがどっと落涙した場面はドニーがなんとか敗けずに試合をやり遂げたシーンではなく、ロッキーがフィラデルフィア美術館の階段をやっと登りきり「誰か階段を足したな」と冗談をとばすラスト。ああ一緒に年をとったんだなあとしみじみし、心から老ロッキーに労わりと感謝の念を覚えましたよ。 |
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