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タイトル名 |
ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない |
レビュワー |
かっぱ堰さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2012-08-05 20:14:36 |
変更日時 |
2012-08-05 20:14:36 |
レビュー内容 |
笑って泣ける娯楽映画である。題名の「ブラック会社」というのは社長の言動で匂わされる程度で、実際にはどこの組織にもあることを誇張しただけのように思えるが、これは他のレビュアーも書かれているように、若い連中が自分の職場実態を大げさに語って笑い合っているような感覚だと思えばいいのだろう。ちなみに2chの当該スレッド(まとめサイト)に登場する会社は、映画よりさらにまともに感じられる。 それより自分としては、七五三と言われる若年者の離職率との関係の方が強く感じられた。病気になるほど合わない職場だとか、中の人間を腐らせるような本当のブラック企業でもない限り、少々きつくてもとりあえず今いる場所で頑張ってみろと言いたいわけで、いずれ転職するにしてもキャリアの有無が重要なのは劇中に出ているとおりである。それまでは、その場その場で自分なりの限界突破を重ねていくのが職業生活だろうし、それがちゃんと描かれているのはこの映画のいいところである。 ほかにも雇用関連の各種要素が盛り込まれているようだが、ただし主人公が高校中退で10年くらいも社会経験がないという設定では、本人がコミュニケーションスキルの問題を免れないのでさすがに無理がある。大学中退で数年のひきこもり体験という程度でも筋書きに支障ないのではと思うが、まあネット由来のストーリーに注文付けても仕方ないだろう。 なお余談として、「中西さん」役の女優は容姿端麗でいい感じだが、劇中人物としてはけっこう天然で微笑ましい。こういう人はプレッシャーを素通しにして、毎日が限界のような業界でもけっこう務まるかも知れないと思わせる。 |
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