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タイトル名 |
七子の妖気 |
レビュワー |
かっぱ堰さん |
点数 |
4点 |
投稿日時 |
2022-03-12 10:26:08 |
変更日時 |
2022-03-12 10:26:08 |
レビュー内容 |
10年前に岐阜県の下呂温泉で撮った妖怪映画(違うか)である。 撮影のあった旅館「望川館」(ぼうせんかん)は当然いまも営業しており、現時点では「まん延防止等重点措置」(1/21~3/21)の期間中のため制約も多いが、宿泊に関してはガイドラインを守りながら通常営業をしているとのことである。ちなみに映画と関係ないが下呂温泉には「温泉むすめ」の下呂美月(げろみつき)というキャラクターがいるようで、「日本の各温泉地に宿る下級の神さま」であるから妖怪ではないらしいが、下級といってしまうとほとんど妖怪だ。
映画としては、面白いかというとそれほどでもなく個人的には笑えるところもない。やたらに男連中の裸体を見せられるのが煩わしく、その点「お湯かけ婆」には一瞬期待したが可愛く見せようという気もないらしかった。最後の打開策もかなり適当だったがそういうのにいちいち突っ込んでも仕方ない。 物語的には、異質に思われたものをただ排除するのでなく、共通点を認め合って理解し合い共感し合い、互いに尊重しながら共存できる関係を作ることが大事であって、その中で個人の自己変革も促されるという話か。そのためにも温泉という場が役に立つという意味だったかも知れないが、そうだとしてもそんなことにまでこの映画で思い至る人間がどこにいるかということではある。 一応は温泉PRという目的を果たしながらまとまった形で作ってあり、それほど悪くもなかったが、どこを褒めればいいかわからない映画だった。
出演者としては、最初に出た全裸の男が監督だったかも知れないがそれはどうでもいいとして(見なくていい)、男湯を占拠していた妖怪サビナシ役のユウコという人は「チャンベビ」という女性音楽ユニット(3人女子バンド)のメンバーである。このバンドは現在も活動中のようだが、YouTubeを見るとこの映画の前後らしい動画がいろいろ上がっていて、「新潟県粟島のテーマソング」「帯広の豚丼ソング」その他いろいろ聞ける。岐阜市の柳ヶ瀬の商店街でユウコさんがこの映画のPRをしている動画に和まされたので、他の人々には申し訳ないが、今回の出演者の中ではこの人が一番好きになった。その点では見てよかったと思った。 |
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