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タイトル名 |
リング(1998) |
レビュワー |
かっぱ堰さん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-12-20 19:28:35 |
変更日時 |
2014-12-20 19:28:35 |
レビュー内容 |
先に原作を読んで、手足の末端が冷たくなるような怖さを感じた。レンタル店にビデオが並んでいるのを見てもこれを手に取る人々の気が知れないと思っていたが、その後にTV放映されたので、ビデオでないからまあいいかと思って見たのが初見である。 一応は身構えて見たわけだが、しかし冒頭の場面を乗り切ってしまえばあとは淡々としたものであり、せいぜい夜中に子どもが見てしまった場面が衝撃的だったのと、終盤の「眼」にギョッとさせられた程度で、TVから這い出す様子自体は当時としても間抜けに見えた。また基本的には原作を簡略化したストーリーのため既読者にとってはラストに意外性もなく、逆に主演女優の表情に悲壮感が今一つと感じられたくらいだった。 この映画で本当に革新的と思ったのはやはり映像面であり、問題のビデオは見返してみると物足りないところもなくはないが、基本的には ぞわぞわ感が満載になっている。特に個人的には指差し男が嫌な感じで、こういうものがどこかその辺に映り込んでいるのではないかと怯える日々がその後に若干続いた。ほか歪んだ写真や髪の毛で覆われた顔も別の様々な場所で流用されているようで、とりあえずこういった点だけでも邦画ホラーの名作とされる資格はある気がする。
なお貞子に関しては、実際に使われる人名としてはこの映画でとどめを刺されてしまった形だが、その後に国民的に愛されるキャラクターになった発端がこれだと思うと感慨深いものがある。また冒頭で惨殺される女子高生が竹内結子だった(ほくろの位置が今と同じ)のを見ると、若い頃にこんなことをやっていてもその後はちゃんとした女優さんになるのだなあという別の感慨を催す。 |
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