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タイトル名 |
キャプテン・フィリップス |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
7点 |
投稿日時 |
2014-07-05 13:12:11 |
変更日時 |
2024-10-25 14:38:57 |
レビュー内容 |
それはいつものように平穏な船路になる予定だった――。フィリップス船長率いる大型貨物船アラバマ号はその日、大量の積荷と20人の船員を載せてアフリカのソマリア沖を航海中、武装した4人の海賊に乗り込まれシージャックされてしまう。持てる限りの知略と勇気、そして普段からの訓練を活かしてそんな絶体絶命の危機を脱しようとするフィリップス船長。たが、決死の遣り取りの果てになんとか海賊たちを追い返すことに成功しようとした矢先、彼は人質として連れ去られてしまうのだった。同胞の命を救うため、直ちに現場へとやって来るアメリカ海軍。彼らと小さな救命艇に乗り込んで逃亡を図る海賊たちとの決死の攻防をスリリングに描き出すトゥルー・ストーリー。かつて、911で乗っ取られた飛行機に偶然乗り合わせた乗客たちと凶悪なテロリストの攻防をリアルに描いた政治アクションの佳品「ユナイテッド93」を撮ったグリーングラス監督。その海上版とも言える今作も、全編に半端じゃない緊迫感が漲る良質の社会派アクションドラマに仕上がっておりました。相変わらず、観る者をまるでその場に居合わせたかのように思わせる、息をも吐かせぬリアルな描写はさすが。貧しさゆえ海賊行為へと手を染めざるをえなかった痩せ細ったソマリア人たちと対照的にでっぷり太ったアメリカ人船員との静かでリアルな駆け引き。そこからアメリカ巡視艇との迫力の攻防戦へと一気に雪崩込む後半の展開は見応え充分でした。政治的背景は匂わせるだけで、海賊たちとの戦いに特化した見せ方も良かったです。まあ、全編を覆うあまりにもアメリカ礼賛な空気が若干鼻につくきらいはあったものの、船長とは言え平凡な会社員でしかないトム・ハンクスの演技も良かったし、広大な海上でうねるように波打つ美麗な水飛沫の描写も今にも潮の匂いが漂ってきそうだったし、うん、なかなか面白かった。暑い日が続き、夏本番を迎えつつある今日この頃、こういうのを見るとなんだか無性に海に行きたくなりますね(海賊とかは、マジ勘弁だけどさ!笑)。 |
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