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タイトル名 |
MIA ミア |
レビュワー |
かたゆきさん |
点数 |
3点 |
投稿日時 |
2015-04-05 01:06:15 |
変更日時 |
2023-12-27 10:34:43 |
レビュー内容 |
「ミア、よく聞いて。あなたのお母さんを殺したのは、テロリストのカリド。そして、彼はあなたの実のお父さんでもあるの。こんなことを話したくはないけれど、あなたのお母さんは彼に昔レイプされたの。カリドは、いまや唯一の子供であるあなたの行方を必死になって捜しているわ」――。英国、オックスフォード大学に通う女子大生ミアは、両親と妹と暮らす平凡な女の子。ある夜、そんな彼女の家に武装したテロリストたちが突如として押し入ってくるのだった。瞬く間に両親を殺された彼女は、幼い妹と共に命からがら逃げ出すことに。だが、そんなミアのことを保護したMI6の捜査官から、彼女は驚愕の真実を知らされるのだった……。アフガニスタンのテロリストや英国諜報機関、石油採掘権を巡る大企業たちの国際的な陰謀に巻き込まれた一人の少女“ミア”の親と子の絆を巡る戦いをノンストップで描き出すスパイアクション。とにかく、観終わってすぐの率直な感想を述べさせてもらえば、演出のことごとくが恐ろしく稚拙な映画でしたね、これ。たとえば冒頭、そんな凶悪なテロリストたちがミアの家庭を襲うのですが、前振りも何もなくいきなりドアを蹴破ってくるものだから、観客は完全に置いてけぼり。普通の映画なら、“ミアが家に帰ってくるのを車の中から見守るテロリスト”みたいな画を差し挟むことでサスペンスを盛り上げたりするのだけど、本作のスタッフたちはそんな映画作りの基本をまるで分かってないみたいです。その後も、ミアの隠れ家にテロ集団が進入してくるシーンでも、ベランダに隠れた彼女を一切捜さずに「どうやら彼女は居ないらしい」って勝手に判断してリビングでくつろいじゃって、案の定、ミアに反撃されるって…。このテロリスト、普通にアホっしょ(笑)。他にも、自分を保護する傭兵に惹かれていくというミアの恋愛描写もかなり雑だし、何より物語の中盤、ミアが物凄く重大なスタンスの転換を果たすわけですが、これが超とって付けたように唐突なもので思わずずっこけそうになっちゃいました。もうびっくりするぐらい、物語にリアリティやら説得力やらが欠片もありません。主役を演じた女の子がエキゾチックな魅力に満ち溢れたなかなかの美少女だっただけに、かなり残念な作品でございました。 |
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