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タイトル名 |
赤ひげ |
レビュワー |
タケノコさん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2021-05-06 20:47:45 |
変更日時 |
2021-05-06 21:52:58 |
レビュー内容 |
良くも悪くも際立っているのが、赤ひげがヤクザ者たちをボコボコにする場面。相手が悪者たちとは言え、ここだけは映画としても、医者としての振る舞いとしても、賛否両論あると思います。でもこれは額面通りではなくて、「(治ることがわかってる病気やケガは) 俺の仕事じゃない」と受け取るべき、と思っています。患者の心の傷を癒すこと、そして身寄りのない人の最後を看取ること、、。実際、彼が理想とする医者の使命とは、今で言う精神科医とか、終末期医療 (ターミナルケア) の在り方に近いものでした。 所長である赤ひげの理念通り、舞台である小石川療養所は、全編を通して、不幸な生い立ちの者たちによる駆け込み寺の様相でした。そこに集う面々、赤ひげはもちろんですが、狂女やおとよなど、どこか浮世離れした登場人物たちの描き方、それはこのテーマにしても娯楽映画として譲らない、黒澤明の哲学を見た気がしました。 そして、、加山雄三氏が、若い。きっと、偉大な監督や俳優たちとの仕事に、「ぼかぁ幸せだなあ」だったんじゃなかろうか。 |
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