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パンとバスと2度目のハツコイ - タケノコさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 パンとバスと2度目のハツコイ
レビュワー タケノコさん
点数 8点
投稿日時 2019-02-18 23:27:34
変更日時 2025-01-06 21:43:15
レビュー内容
そもそも、フランスパンで女を殴る女からすでに可笑しくて、この監督面白いなと。始まって数分にして、この映画当たり、と早くも確信しました。総じて、人物たちに対する視線は優しいのですが、主演のふみ (深川麻衣) が少しだけピントがずれている、というのが本作最大の肝で、彼女を軸にクスッと笑える場面がワンシーンに一つ、必ずあるんですね。彼女の一挙一動にハラハラドキドキ、、でも大丈夫、そんな彼女も不思議と目薬のピントは外しません。 (言っちゃった) 次のシーンが楽しみだ早く観たいぞ、その心境のまま始めから最後まで楽しく観させていただきました。たもつ (山下健二郎) はこの歳でバツイチ子持ち、車持ち。だから当然、洋服に散財できるはずもなく、毎度の上等じゃない服は納得で。ふみにいたっては、何度もナイキの同じスニーカーを履いて登場しましたね。こういったさり気ない気配り、重要ですね。付き合っていても、結婚していても、別れの予感はついてきます。だからその一歩手前の、これからそれを迎える期待感で胸いっぱいであること、ハツコイの心境であり続けること、それが何より幸せかも知れませんね。主演女優、ストーリー、音楽、ロケーション、そしてパン、バス、絵や洋服といった小道具 (美術) に至るまで、その全てが奇跡的に相性良くて、映画らしくない不思議な現実感 (空気感かな) がありました。(↓3737さまの) 全然大したお話じゃない、についても全くの同感です。ちなみに、わが行きつけの立川シネマシティ前の散策路が登場しましたね。(たぶん) よってプラス1点。 →2025/1/6 追記。 再鑑賞して感じたこと。ふみの妹さん (志田彩良) は、姉さんに恋愛感情を持っておりますね。ふみの「絵」を描く、という理由をつけてはいますが、その真意は姉さんをずーっと見ていたいだけ。その熱っぽい視線でバレバレなんです。 たもつ役の山下健二郎は、本作ではミスキャストな気がしました。演技の問題ではなく、雰囲気そのものが、今泉監督の映画 (世界) には合っていない感じ。スポンサーの一押しでご出演かな?
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