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タイトル名 |
大いなる西部 |
レビュワー |
53羽の孔雀さん |
点数 |
8点 |
投稿日時 |
2013-12-16 20:33:31 |
変更日時 |
2014-02-23 03:51:21 |
レビュー内容 |
いやー面白い。58年の映画なのに現代の価値観で見ても面白いと言える映画です。むしろ現代の価値観で見られた方が理解が得られるのかも。 この映画のテーマは、価値観の違い。理屈面重視か感情面重視か。西部の人たちとは違う価値観をもった東部から来たマッケーは、簡単に言えば「ビッグマディーの資源を平等に使えばこの争いは無くなるはず」という発想のもと行動を起こす。また、「表面だけ取り繕っても大した意味はない」という考え方ももちます。しかし、マッケー以外の昔から西部に暮らす人々にとってはそうではない。パットが主張したようにプライドや見栄、「周りからどう見えるか」といったことを重視します。最初は相反するマッケーと西部の面々ですが、物語が進むにつれ多少なり相手の考え方を尊重・理解するようになっていく。マッケーとリーチの喧嘩シーンからのその後のリーチの変化、最後のテリルとヘネシーの一騎打ちをマッケーが止めない点などにそれが表れています。 なお、好きになれなかったのはパット(とバック)。マッケーが馬鹿にされることによって「自分が」どう思われるかということに終始こだわる点、喧嘩別れしかけたがマッケーがビッグマディーの所有権を得ると知るや否や態度を翻す点(シーン的に誤解だったと気付いたからともいえるが、ちょっと違和感)、しかしマッケーがビッグマディーの資源を平等に分け与えると聞くや否やまたも態度を翻す点など、おいおいという感じでした。 |
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